補償コンサルタントの仕事
―理系文系を問わない誰でも始められる補償業務の技術者―
公共事業とは?
主に、国・地方公共団体が行う「道路、河川、公園等」の整備を行うことです。
公共事業と聞くと、あまり馴染みがありませんが、以外にみなさんの身近で行われています。
補償とは?
公共事業を行うには、第一に国・地方公共団体が土地を取得する必要があります。
また、その土地にある建物などの移転が必要となります。
この場合の土地代金や建物等の移転料が補償(補償金)に該当します。
Q. 補償コンサルタントはどの様な仕事をするの?
A.
国・地方公共団体等が公共事業を行うために、業務を発注し「土地の測量や面積計算、建物等の調査算定」等を行うのが、補償コンサルタントの仕事です。 (専門知識を有した技術者集団です)
- 補償コンサルタントは、公共事業の業務を通じて地域社会への貢献をしながら、活躍しています。
- 近年の大規模な自然災害等に対応するインフラ整備などの重要な仕事を担っています。
- 当社の補償コンサルタント事業部は、「用地部門」と「補償部門」に分かれています。
Q. 用地部門はどのような仕事をするの?
A.
土地の「権利者の調査・境界の測量・面積計算」を行います。仕事の流れは以下のとおりです。
- 土地の境界を確認するための資料調査。(法務局で登記記録等を調べます。)
- 境界を確認するための測量作業と現地立会。(現地で土地所有者に立会をしてもらいます。)
- 境界点の測量。(トータルステーションやGNSS測量機器を用いた測量作業をします。)
- 公共事業に必要な土地面積の確定。(専用CADにより境界確定図面を作成します。)
- 作成した図面等を土地所有者へ確認。(境界確定するため所有者より確認してもらいます。)
Q. 補償部門はどのような仕事をするの?
A.
補償部門は、移転に必要な建物等の調査算定を行います。仕事の流れは以下のとおりです。
-
建物等(建物、ブロック塀等の工作物、庭木、動産(荷物)など)を調べます。
(移転対象となるものは、すべて調査します。お店は営業へ与える損失を調査します。) - 建物等をどの様に移転するのがベストであるか検討を行い、官公庁等へ提案等を行います。
- 基準図書等に基づき、調査結果より補償額の算定を行います。
※補償部門では、その他補償額を相手方へ説明する「補償説明」の業務も行うことがあります。
- 補償コンサルタントの行う業務は、8つの部門に分かれています。
- 8つの部門は、「補償業務管理士」と言う資格にそれぞれ分かれています。
- 補償コンサルタントの仕事をするうえで、補償業務管理士の資格取得が必要です。

Q. 補償コンサルタントの仕事は、上記一覧のように専門的な知識と資格取得が必要ですが、知識はどのようにして習得するのですか?
A.
補償コンサルタントの知識は、専攻する各種学校などがないため、仕事をしながら知識を習得していきます。そのため、スタートラインは皆さん一緒です。
- 補償コンサルタント(補償部門)は、幅広い専門的な知識が要求され覚えることも多いですが、 色々な業種を体験できる少し変わった技術系の仕事です。
